〔 朝比奈北 市民の森 〕 横浜市金沢区 2016.6.14 [ ※ 2016.4.1 開園とのこと ]      散策行へもどる
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京浜急行・逗子線「六浦(むつうら)」駅。北側。
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鼻欠地蔵(はなかけじぞう)】 平成10年3月31日 横浜市教育委員会    ※ 画像クリック拡大表示
#1-1 #1-2  崖に彫り込まれた像の高さが4m余りのお地蔵様の磨崖仏(まがいぶつ)で、風化して鼻が欠け落ちているため、このように呼ばれました。いつごろ、だれが彫ったかはわかりません。江戸時代に出版された『江戸名所図会(えどめいしょずえ)』には、この地蔵の挿絵(さしえ)があり、やさしそうな顔立ちや膝元(ひざもと)で組んだ手などが描かれていますが、今はその輪郭(りんかく)を見ることができます。
また、江戸時代の地歴が書かれている『新編鎌倉誌(しんぺんかまくらし)』には、この地蔵について、武蔵国(むさしのくに)と相模国(さがみのくに)の境界にあることから「界(さかい)地蔵」と言われたこと、この場所から北へ向かう道は釜利谷(かまりや)や能見堂(のうけんどう)へ通じたことが書かれています。また、地蔵の前の道は、六浦道(むつうらみち)と呼ばれた金沢と鎌倉を結ぶ、中世からの大切な道であることから、この地域が交通の要所に祭られ、広く人々の信仰の対象となっていたことがわかります。

※ 上の2枚の写真は、県道23号線(原宿六浦線)の「大道中学校(前)」バス停にて撮影。