〔 殿ヶ谷戸庭園(国分寺市) 2014.3.31 〕 AnythingSlider 公園等へ ※ 手動操作で見て下さい。右下 Start ボタンでオート開始(手動で停止)。画像 mouse-on:一時停止。 |
15. 馬頭観音 ★ 画像クリック拡大表示
「馬頭観音への坂道」(通り抜けはできません)
馬頭観音は馬の息災と旅の安全をもたらす観音様です。石碑の前に佇むと、当時の村人たちが馬を慈しみ、道筋の保全を願い、あるいは旅に出た人の無事を祈る気持ちがしのばれます。
この急な坂道の登り下りが平穏でありますように。
「馬頭観音の石碑」
・建立年代 文政7年(1824)7月23日
・施主 国分寺村 本多氏
・石材 福島県産 八目石(やめいし)
市内に現存する馬頭観音十一基の内の一つ。当時の国分寺村は、戸数66、男157人、女149人、馬が22頭という状況でした。
これは、江戸幕府が同程度の村に期待した馬の飼育数15頭を大きく超えています。
馬は農耕の大切な担い手でしたが、その他にも、農耕の合間に江戸へ薪炭、野菜などを運ぶ賃稼ぎにも馬は欠かせないものでした。
国分寺村が府中宿への助郷(すけごう)として馬の供給を負担していたことも、この村に馬が多かった理由のひとつでしょう。
そうした国分寺村の路傍に、この石碑はひっそりと建っていました。
19. 園内の植物 ★ 画像クリック拡大表示
「殿ヶ谷戸庭園の植物について」
この庭園では、様々な樹木や野草を見ることが出来ます。
代表する樹木は、武蔵野台地などこの地域の植生に見られる、アカマツやイロハモミジなどです。さらに、岩崎家時代に好んで植えられたとも言われるモッコクがあり、庭園入口に数多く見ることが出来ます。そのため、別名“モッコク庭園”と呼ばれています。
斜面地にはハナモモやヒメリンゴなどの花木園があり、香りを楽しむことが出来ます。また、園内随所に野草園があります。カタクリやキツネノカミソリ、ホトトギスなど数十種類の武蔵野に自生する山野草が、可憐に咲き誇っているのを四季を通じて観賞することが出来ます。
20. 展示室 ★ 画像クリック拡大表示
(1) 室内の様子 (2) 「随♂」の額 (3) 卓上電話機 (4) 殿ヶ谷戸庭園のあゆみ (1) 展示室パネルの中には「立地と国分寺崖線」・「殿ヶ谷戸庭園を存続させた市民運動」なども見られる。
(2) 「随♂(ずいぎえん)」の由来については、上の転記解説「殿ヶ谷戸庭園」参照。
(3) 「デルビル磁石式甲號卓上電話機」:
岩崎家の別邸だった頃使われていたと思われる電話機。この電話機は明治中ごろ始めて卓上電話機として登場しました。電話の実用価値を増すと同時に装飾品としても役立つようにデザイン面にも細かい注意が払われています。沖電気製で昭和の刻印があり、年代は昭和初期と思われます。
(5) 「展示室」正面 (6) パンフレット (7) スタンプ